「何でも良いぞ。…何なら、クリスマスパーティーでも開いてやろうか?」
ハロウィンパーティーに引き続き、今度はクリスマスとは。
それで寿々花さんが、心からの笑顔を取り戻してくれるなら何でも良い。
「そんな…。別に、おねだりしたくてこんな話をした訳じゃないよ」
「そうか?でも、俺はすっかりその気になってるから、遠慮なく言ってくれ」
「…えぇっと…」
寿々花さんはしばし、また視線をぐるぐると彷徨わせて、腕組みをして考え…。
…そして、ハッと何かに気づいた。
お。何か思いついたようだな。
言ってもらうぞ。嫌でも言ってもらう。
「何だ?」
「え、いや、でもこれは…。…あんまり我儘だから」
「遠慮するな。あんたの我儘は、大抵我儘のうちに入らない」
一緒にホラー映画観よー、とか言われる方がよっぽど我儘だよ。
あんたはお嬢様なんだから、自分の要求くらい遠慮せずに言えば良いんだよ。
「言ってみろ」
「…言わなきゃ駄目?」
「あぁ、駄目だ」
これ、強制だからな。
「言わなかったらどうなるの?」
何だと?
言わなかったら…そうだな。
「言うまでくすぐる」
「えっ…。…じゃあやっぱり黙っておこうかな…」
ほう?そんなにくすぐられたいか。
ならば、お望み通り。
こちょこちょ。
「ふひゃ。ふひゃあははは!ひゅ、ひゅーりくん、それいりょうはらめ、」
「やめて欲しかったら、観念して言え」
「ふにゃぁぁ!言う、言うからやめれ〜っ!」
よし。じゃあやめてやる。
ただし、だんまりするならもう一回だ。
「で、何が良いんだ?俺は何したら良い?」
「ゆ、悠理君って、たまに意地悪だよね…?」
「…またくすぐられたいのか?」
「違う、違う違う!言うから」
じゃあ言え。はい、今すぐ。どうぞ。
「えっと…あのね、私…ずっと欲しかったものがあるの」
ほう?
「何だよ?…言うだけ言ってみろ」
無月院家のお嬢様が、ずっと欲しがっていたもの…。
何だろう。ブランドモノのバッグとか?絵画とか?宝石とか…?
…しかし、このお嬢様が「その程度のもの」を欲しがるはずがなかった。
「…りー、を」
「何だって?」
もう少し大きな声で。はっきり言ってくれ。
「クリスマスツリーを…おうちに飾りたいなって」
「…」
「ずっと夢だったの…。クリスマスツリー、おうちに飾っても良い…?」
…な?言った通りだろ?
いやに勿体振るから、余程我儘な無理難題を押し付けてくるのかと思いきや。
蓋を開けてみれば…クリスマスツリー、だってよ。
そんなことだろうと思った。
ハロウィンパーティーに引き続き、今度はクリスマスとは。
それで寿々花さんが、心からの笑顔を取り戻してくれるなら何でも良い。
「そんな…。別に、おねだりしたくてこんな話をした訳じゃないよ」
「そうか?でも、俺はすっかりその気になってるから、遠慮なく言ってくれ」
「…えぇっと…」
寿々花さんはしばし、また視線をぐるぐると彷徨わせて、腕組みをして考え…。
…そして、ハッと何かに気づいた。
お。何か思いついたようだな。
言ってもらうぞ。嫌でも言ってもらう。
「何だ?」
「え、いや、でもこれは…。…あんまり我儘だから」
「遠慮するな。あんたの我儘は、大抵我儘のうちに入らない」
一緒にホラー映画観よー、とか言われる方がよっぽど我儘だよ。
あんたはお嬢様なんだから、自分の要求くらい遠慮せずに言えば良いんだよ。
「言ってみろ」
「…言わなきゃ駄目?」
「あぁ、駄目だ」
これ、強制だからな。
「言わなかったらどうなるの?」
何だと?
言わなかったら…そうだな。
「言うまでくすぐる」
「えっ…。…じゃあやっぱり黙っておこうかな…」
ほう?そんなにくすぐられたいか。
ならば、お望み通り。
こちょこちょ。
「ふひゃ。ふひゃあははは!ひゅ、ひゅーりくん、それいりょうはらめ、」
「やめて欲しかったら、観念して言え」
「ふにゃぁぁ!言う、言うからやめれ〜っ!」
よし。じゃあやめてやる。
ただし、だんまりするならもう一回だ。
「で、何が良いんだ?俺は何したら良い?」
「ゆ、悠理君って、たまに意地悪だよね…?」
「…またくすぐられたいのか?」
「違う、違う違う!言うから」
じゃあ言え。はい、今すぐ。どうぞ。
「えっと…あのね、私…ずっと欲しかったものがあるの」
ほう?
「何だよ?…言うだけ言ってみろ」
無月院家のお嬢様が、ずっと欲しがっていたもの…。
何だろう。ブランドモノのバッグとか?絵画とか?宝石とか…?
…しかし、このお嬢様が「その程度のもの」を欲しがるはずがなかった。
「…りー、を」
「何だって?」
もう少し大きな声で。はっきり言ってくれ。
「クリスマスツリーを…おうちに飾りたいなって」
「…」
「ずっと夢だったの…。クリスマスツリー、おうちに飾っても良い…?」
…な?言った通りだろ?
いやに勿体振るから、余程我儘な無理難題を押し付けてくるのかと思いきや。
蓋を開けてみれば…クリスマスツリー、だってよ。
そんなことだろうと思った。


