それから、今度は雛堂や乙無も交え。
何なら、他のクラスメイトにも試食に協力してもらい。
最終的に、にわかパクリカレーショップ『HoShi壱番屋』のメニューが決まった。
色々試したけど、結局、お洒落なことや凝ったことはやめた。
サフランライスもグリーンカレーもなし。
寿々花さん大絶賛の、俺のいつものカレーは、「店主のこだわりカレー」と名を変え、メニューに載ることになった。
物は言いようだよな。
こだわりと言えば聞こえは良いが、要するにいつもと変わらない、何の変哲もないカレーってことだからな。
それから、こちらも寿々花さんお気に入りのオムカレー。
これも、メニューに載ることになった。
雛堂達にも試食してもらったんだけど、美味しいって。
俺、オムレツ作るの上手くなってる説あるな。
この春から、しょっちゅう寿々花さんにせがまれて、オムライスばっかり作ってるから。
卵の扱いが上手くなってきた気がする。
むしろ、こっちのオムカレーの方が店主のこだわり、って気がするが…。
まぁ、それはさておき…。
トッピングメニューは、定番のカツ、冷凍の唐揚げ、ウインナーソーセージの他。
グリル野菜のカレーと、ピザ用チーズを乗せたチーズカレーを用意。
辛さは好みに合わせて、甘口と辛口の二種類を準備することになった。
本物の某壱番屋カレーショップでは、1〜10辛まで選べるらしいが。
パクリカレー店では、二種類が限界である。
それに、サイドメニューとして、サラダとスープを用意することになった。
サラダと言っても、市販のカット野菜にドレッシングをかけただけの簡単サラダだし。
スープも、お湯を入れて溶かすだけの粉末スープである。
本当はサイドメニューにもこだわりたかったのだが、材料費の問題もあるし。
それに何より、そこまでこだわってちゃ、キッチンの人手が足りなくなるので。そこは妥協。
その代わり、全メニューにサービスとして、俺の手作りの糠漬けをつけることになった。
糠漬けを添えたカレー。本気でメニューにするつもりだったのか。
完成したメニューは、控えめに言ってもお洒落とは程遠い、むしろ貧乏臭いラインナップだった。
…が、雛堂は。
「大丈夫、大丈夫。これは売れるって。だって美味いもん」
と、何故か超楽観的。
寿々花さん並みの楽観的思考だな。
更に、乙無も。
「心配しなくても大丈夫ですよ。ハナから学生の文化祭で、お店のようなクオリティは求められていませんから」
とのこと。
そりゃそうだけど…そうなんだけど。
本当にこれで大丈夫なのか、心配になる。
特に、他のクラスメイトと共有する為に、俺の手抜きカレーのレシピを手書きで書くように雛堂に頼まれたとき。
レシピ(笑)だってさ。
レシピもクソもねーよ。全部目分量で適当なんだもん。
皆、レシピなんて気にせず適当に作ってくれて良いぞ。ちゃんとそれっぽい味になるから。
オムレツだけは俺が作るよ。それで問題なし。
こうして、無事(?)にメニューも決まり。
あとは、本番の文化祭当日を待つだけ…。
…だと、思っていたのだが。
何なら、他のクラスメイトにも試食に協力してもらい。
最終的に、にわかパクリカレーショップ『HoShi壱番屋』のメニューが決まった。
色々試したけど、結局、お洒落なことや凝ったことはやめた。
サフランライスもグリーンカレーもなし。
寿々花さん大絶賛の、俺のいつものカレーは、「店主のこだわりカレー」と名を変え、メニューに載ることになった。
物は言いようだよな。
こだわりと言えば聞こえは良いが、要するにいつもと変わらない、何の変哲もないカレーってことだからな。
それから、こちらも寿々花さんお気に入りのオムカレー。
これも、メニューに載ることになった。
雛堂達にも試食してもらったんだけど、美味しいって。
俺、オムレツ作るの上手くなってる説あるな。
この春から、しょっちゅう寿々花さんにせがまれて、オムライスばっかり作ってるから。
卵の扱いが上手くなってきた気がする。
むしろ、こっちのオムカレーの方が店主のこだわり、って気がするが…。
まぁ、それはさておき…。
トッピングメニューは、定番のカツ、冷凍の唐揚げ、ウインナーソーセージの他。
グリル野菜のカレーと、ピザ用チーズを乗せたチーズカレーを用意。
辛さは好みに合わせて、甘口と辛口の二種類を準備することになった。
本物の某壱番屋カレーショップでは、1〜10辛まで選べるらしいが。
パクリカレー店では、二種類が限界である。
それに、サイドメニューとして、サラダとスープを用意することになった。
サラダと言っても、市販のカット野菜にドレッシングをかけただけの簡単サラダだし。
スープも、お湯を入れて溶かすだけの粉末スープである。
本当はサイドメニューにもこだわりたかったのだが、材料費の問題もあるし。
それに何より、そこまでこだわってちゃ、キッチンの人手が足りなくなるので。そこは妥協。
その代わり、全メニューにサービスとして、俺の手作りの糠漬けをつけることになった。
糠漬けを添えたカレー。本気でメニューにするつもりだったのか。
完成したメニューは、控えめに言ってもお洒落とは程遠い、むしろ貧乏臭いラインナップだった。
…が、雛堂は。
「大丈夫、大丈夫。これは売れるって。だって美味いもん」
と、何故か超楽観的。
寿々花さん並みの楽観的思考だな。
更に、乙無も。
「心配しなくても大丈夫ですよ。ハナから学生の文化祭で、お店のようなクオリティは求められていませんから」
とのこと。
そりゃそうだけど…そうなんだけど。
本当にこれで大丈夫なのか、心配になる。
特に、他のクラスメイトと共有する為に、俺の手抜きカレーのレシピを手書きで書くように雛堂に頼まれたとき。
レシピ(笑)だってさ。
レシピもクソもねーよ。全部目分量で適当なんだもん。
皆、レシピなんて気にせず適当に作ってくれて良いぞ。ちゃんとそれっぽい味になるから。
オムレツだけは俺が作るよ。それで問題なし。
こうして、無事(?)にメニューも決まり。
あとは、本番の文化祭当日を待つだけ…。
…だと、思っていたのだが。


