あんなことがなければ私たちは違ってたのかな

「私、翔くんに一目惚れしたの!」

いきなり言い出したのはみこ?ちゃんだ。

「は?」

(雪乃怒ってる?)

「こらこらみこ?そんなこと言わないの!」

「だって私からしたらこの二日間でどれだけアピールできるかが勝負なんだよ?」

「私もせいやくんが気になるの。」

そう言ったのは栞ちゃんだ。

「あんたたちいきなり現れてなんなの?」

「まぁまぁ、雪乃、落ち着いて、」

「そ、そうだよ」

かのんとみなみは雪乃をなだめていた。

「お!それは嬉しいね!でもなぁ〜」


「えぇ〜ダメですかぁ〜」

ザ・ぶりっこって感じの女子だった。

(私栞ちゃん苦手かも。)

かのんはそんなことを考えていた。

「私たちも一緒に回ってもいいかな?」

「はぁあ?」

「俺たちは別にいいけど...」

「なに考えてんの?」

「えぇ〜いいんですかぁ〜」

「じゃお言葉に甘えて!」

みこはかのんを見た後にフフッとかのんにしか聞こえないように笑った。

「ね、今かのんのこと見て変な笑みを浮かべたよね?」

「確かに。」

「マジなんなの?」

「雪乃大丈夫だから」

「あ〜!イライラする〜!」

「雪乃落ち着けって!」

「陽向うるさい!」

「陽向かわいそうに」

「俺のせいじゃないのに」

なんて陽向は言っていた。