夜華の先に

ーー


楓夜の怪我が良くなるまで、私の家にいることになった。


今日起きると、もう11時で駅のラーメン屋さんでお昼を食べて、帰りに夜ご飯の材料を買いにスーパーによる予定になっている。


「……楓夜?」

「んー?」

「なんで、手…」


ラーメン屋さんに向かう途中、なぜか楓夜が私の手を繋ぎながら歩いている。

しかも、付き合ってるみたいに、


透と別れてもう2ヶ月以上も経っているから、手を繋ぐ事が新鮮だった。


「楓華が可愛いから」

…か、かわいい?!


そう言われたことに気づくのにはそう時間はかからなかった。


しかも、理由になってないし…


私は照れたのを隠すように下を向いて歩いた。



楓夜と手を繋いで歩いていた事が誰かに見られて、大きい誤解を生まれてることも、それが大きい事になることも知らずにーー