夜華の先に

お風呂で喋ってるからか楓夜の声が響いて聞こえた。

「えっと、あおいって書いてある」

「ごめん、そこ置いていてくれない?今から出るわ」

そう言って、湯船から出ている音がする。

私はお風呂から出てくる前にと思い、「分かった」とだけ言って即ササと洗面所を後にした。




私がお風呂に入り終わって、夜の24時を回った時。

「いいよ、私のベッドで寝て。てか、寝ろ」

なんて、私が言うと「なんで、そんな命令形なんだよ」と笑う楓夜。


「じゃあ、お言葉に甘えて。」

と、言いながら私の手を引く。


「わっ!」

急に引っ張られたから大きい声が出てしまった。

いつのまにか私はベットに倒れていて、楓夜にギュッとされていた。

私の目の前には私が返した黒色のスウェットだけが映っている。

「ちょっ、楓夜?!!」

「んー、」

私は楓夜の腕から抜けようとしても楓夜の腕はビクとも動かない