夜華の先に

「俺は楓夜」


ベットの隣に座っている彼のピアスは向こうの部屋からの明かりでキラキラと光っている。

「わたし、楓華…」

彼が名乗ったからには私も名乗らなくてはいけない。

「あ、あれ、ふうかって読むのか！」

なんて、言うからびっくり。

なんで私の名前を知ってるのか…

「制服に書いてあったけど、なんで読むかわかんなかったんだよ」

制服…はっ！！

制服に書いてあった名前を読まれたことよりも、大事なことを思い出した。


私はかけてあった毛布を両手でバッと上げた。

私は制服ではなくて上下黒色のスウェットを着ていたのだ。

これは、もしかして…

私は彼を見て、言った

「…み、みましたか？」

私は恐る恐る聞いた。

「おう！可愛かったぜ、ピン…「わーー！！！もう、それ以上何も言わないでください！！」

熱だと言うことも忘れて、ここが人の家だとゆうことも忘れて大きい声を出した。