甘の弱な君が好き【完】


『住所教えろ』



一つも変わらない声色で、意味のわからないことを言ってくる



「へ!?なんで…?」



『いいから早くしろよ』



その急かす言葉に、電話を切らないまま北浜さんとのトーク画面を開いて位置情報を送信する



「送りましたけど…」



意味がわからない…送ってどうするんだろう?



『10分で着くから、用意しとけよ』



「え?どう言うことっ、……切れた」



私の返事なんて待たずに一方的に切られた電話



最後の一言は理解が追いつかない言葉だった。



とりあえず言われた最低限の用意だけは済まして、寝巻きだった服はある程度ちゃんとした服へ着替えて、髪も櫛でとかして、色付きのリップも塗った



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<6 北浜橙真      ☎︎ ≡
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降りてこい 20:13


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