甘の弱な君が好き【完】













夜8時



晩御飯もお風呂も済ませて、自分の部屋のテレビをつけた


たまたま設定されていたチャンネル


テレビに映し出されたのは、



『今回のゲストは、今大人気!moreの北浜橙真さんです!』


『きゃーーー!!』



バラエティ番組にゲストとして出演する北浜さんだった。



観覧客の人から浴びせられる大きな歓声


ライブの日と同じ、アイドル北浜橙真の顔をしていた


『いや〜、すごい歓声ですね〜』


『ありがとうございます』


液晶画面の中、王子様さながら笑う


いつも触れられる距離にいるのに、絶対触れられない場所にいる感覚になるのはどうしてだろう。


なんで、私はこんなことでいちいちセンチメンタルな気持ちになってるんだろう



『本当にお忙しいんじゃないですか?』



『いや、ほんとありがたいことに。皆さんのおかげです』