甘の弱な君が好き【完】













次の日


やっと昼休みだ!



あ、でも5限は体育だから応用室に持って行っておかないと


そう思いリュックを漁る



「うわっ」



思わず漏らした声



「どうしたの?」



隣にいる黄子ちゃんの声



「体操服忘れちゃった…」



「あー、昨日いきなり時間割変更だったもんね」



そうなの。


本当なら他の授業なんだけど、急遽体育になったことをすっかり忘れてた



転校して来た私には、他のクラスに友達はいない。



残されたのは北浜さんか樟葉さんの体操服を借りる選択肢のみ。



「…こうなったらどっちかに借りれるか聞いてみるしかない」



この学校の体操服は、名前も書いてないし、色で学年を分けられているわけじゃないし、誰にもバレないはず!


昼休みのチャイムとともに食堂へ行きパンを収穫して、誰もいないことを確認して芸能コースの渡り廊下を歩いて応用室の前に到着


「おう」


今日もありえないくらいイケメンな北浜さんの登場