甘の弱な君が好き【完】


そう言ってダルそうにボタンに手をかけると、みるみるうちに全部外して、顕になる逞しい体



「きゃっ!何してるんですか!」


な、なんで脱いだら裸なの!?



「ボタン付けるなら脱ぐしかねぇだろ!」



「普通下に何か着ません!?」



「きねぇよ!」



も、もうやだ…



私ばっかりこんなにドギマギしてバカみたい。



「…もう、」



「ふーん、そんなんで顔真っ赤になるんだ」



そうやって揶揄うような視線を向けてくる



…バカにされてる。



普段はそんな風に見えないのに、脱いだら筋肉が凄いところとか、やっぱりドキッとしてしまうのは事実で悔しい



「べっ、別に」


素直に認められるわけもなく、目を逸らす



…心臓がうるさい



「可愛いとこあんじゃん」


そうやっておちょくって笑うから、むかつく。



「はぁ!?もういいから貸してください!」


そういって手に持たれるワイシャツを半ば強引に奪って、裁縫に取り掛かる。


鼓動よ、おさまって!