甘の弱な君が好き【完】



放課後



黄子ちゃんと2人並んで下校する


これがもうすっかり毎日の光景。ああ、幸せだたぁ。


最近はクラスメイトともたくさん話せるようになってきたし。



「藍ちゃんの家楽しみ〜!」



「やっと片付いたんだ、ごめんね〜」



引っ越してきて2週間ほど、今日はやっと片付いた我が家に黄子ちゃんを招く日。


お父さんもお母さんも黄子ちゃんの会いたがっていたし。



「あー!藍先輩ー!!!」




「うえ!?」



な、なんで東山くんが目の前から走ってきてるの!?


それにめちゃめちゃ笑顔だし



「一緒に帰りましょう!!」


乱れた髪型を整えながら嬉しそうに私たちの前で立ち止まる。


…犬みたい。



「ちょ、このイケメン誰!?え、芸能コース!?」


黄子ちゃんは隣で軽くパニックに陥っている。



「…あれ?」



芸能コースの人だし、私が知らないだけで有名な人だと思ってたけど、黄子ちゃんも知らない様子