甘の弱な君が好き【完】



「こんな一般人が関わるのもよく無いだろうし、それにこうやって関わりたい人、たくさんいるんじゃ…」


パシリでもなんでもいいからあなたのことを一目見たい人はこの世にたくさんいるはず。


わざわざ何も知らない無礼な私が関わるよりよっぽどいいでしょ



「あのさ、俺の顔傷つけたのは誰?」


鋭く刺さる視線が痛い。



「…私です」




「申し訳ないと思ってんなら、ちゃんと責任取れよ。」



ふっ、とバカにしたような笑い声が聞こえる。



…この人、本当に性格悪い。



苦手だ。私とまるで性格が合わない。




「辞めるなんて、許さないから。なんでもするって言ったよな?」



……悪魔みたい。



「…悪魔」



そう言って、睨み返すと



「あ?」



氷点下の視線が降ってくる。



「人が下手に出れば偉そうに…」


どうせ普段から色んな人にチヤホヤされて、偉い気にでもなってんでしょ。


やっぱり、ムカつくなぁ