甘の弱な君が好き【完】


「俺の顔に傷をつけた張本人」



「ああ、君が!よろしくね?」


ふ、2人の正体が分かってる以上、ありえないオーラを感じるのは気のせいだろうか。


この世のものとは思えないくらい輝かしい…



噂は聞いてるよぉ〜って、どんな悪口を言われたんだか…


この人も北浜さんも同じスリッパだから、三年生か。



「あ、えっと…」





「お名前は?」



にこって笑う


超可愛い…絶対そこらへんの女の子より可愛い。



「し、四宮藍です…」



「僕は、樟葉緑です。よろしくね!って僕の名前なんて知ってるよねぇ〜」


こ、この人も星型のバッチしてない。



有名人すぎて、校則なんて適応されてないのかな。


 
「こいつ、俺らのこと知らないんだよ」




「え、そうなの?」



明らかにびっくりした顔を向けられる。



本人たちも驚くほど人気アイドルなんだね、きっと。


アイドル雑誌のほとんどがこの人たちの表紙だったもんね…


「すみません、この前まで5年間アメリカにいたので…」




「帰国子女ちゃん!?すごい〜!」



キラッキラのお目目で、見つめられて思わず退いてしまう。