「俺、藍が好きだ」
低くて甘い声が聞こえて、胸が暖かくなるのが分かった。
「っ、」
「藍がいないとダメみてぇ」
縋るような甘えるような声
ゆ、夢みたい。
いまだに離しくれない北浜さんの表情はわからぬまま。
「…北浜さん、」
「橙真って呼んで」
「え?」
「彼女なんだから。苗字はおかしいだろ」
「かっ、彼女?!」
今、さらっと彼女認定したよね?!
「…藍はもう俺のこと好きじゃないか?」
「っ、…んー…ずるいなぁっ!」
「は、はあっ!?」
「好きですよ!どうしようもなく、好きですっ」
「はぁ、可愛すぎだろ」
「ちょ、と、っ、甘すぎるっ…」
end



