それなのに、
「え、」
応用室の扉を少し開けて気づいた。
「よう。」
「なん、で…」
ありえない…
別に待ち合わせしてたわけじゃないのに、花束を抱えた北浜さんがいる。
「なんとなく。観客席の藍と目が合った時、俺と会いたそうな顔してたから」
「う、うそ」
バレてたの?
ていうか、昨日キスしたのに北浜さんいつも通りだ。
あれはやっぱり…気まぐれだったの?
「嘘。」
「へ?」
「俺が、藍に会いたかっただけ。」
ぎこちなく微笑む北浜さん
今、なんて…
「ん、やる。」
そう言って渡されたのは、MVPを取ってもらった花束
…どうしてこれを私に?
「…お前のためにとったから」
そうだ。私を真白ちゃんの攻撃から守るために、必死になってとってくれたものだ。
でもその花束を私にあげる義務はないはずなのに…



