甘の弱な君が好き【完】















開会式は無事終了。



観客の規制退場したのちに、私たち学生も貸切のバスで学校へ一度帰ってから帰宅する流れ。


規制退場を待っている間に、歩いていると、




「藍ちゃん!」



聞き覚えのある声に呼び止められて、振り返ると、真白ちゃんの姿


「…真白ちゃん」



私がさっき見たのは幻想じゃなかったんだ。



大勢の人が流れていく中、真白ちゃんはただ私だけを見つめた。


手を引かれて連れてこられたのは、階段下の人が比較的少ない場所。


「橙真、MVP獲ったね」



「…そうだね」



やっぱりMVPって真白ちゃんのために取ったのかな?


もう2人は付き合っていたりする?


「…冗談で言ったのになぁ」



「へ?」




悔しそうに、そして涙ぐんで上を向く真白ちゃんに戸惑った。


冗談ってなんの話?