甘の弱な君が好き【完】



…絶対真白の思い通りにはさせない。




青が最下位のまま距離を縮めることが出来ずに戻ってきて、バトンが俺の手に渡った。



「いけ!橙真!」



なんて、緑の声が聞こえて、



「頼みますよ!」



って青が俺に笑いかけた。



なんかめっちゃ青春してんじゃん俺。




ギアを最上級の上げて、どんどん抜かしていく、



あからさまに上がる歓声と熱気。



こんなに本気になったのは久しぶりかもしれない。体育祭なんてファンを喜ばすためのパフォーマンスとしてしか思ってなかったから、



自分のためにこんなに必死になったのは初めてだ。













「頑張ってーーーー!!!」








「っ、」



聞き間違えるわけのない声



さっきまで席で大人しく見ていたくせに、俺の時だけ立ち上がって応援してくれてる藍の姿が視界に入った。



キラキラした目で俺だけを捉えてる。