甘の弱な君が好き【完】


だから渡り廊下の入り口で待っててくれたのかな?



ずっとこっちを向いてくれないから顔が見えないな



「ありがとうございます」



「別に。」


相変わらずぶっきらぼう


さっきまで応用室にいたのか、お昼ご飯を食べた残骸と、北浜さんのリュックが置かれていた


「ん、風邪引くぞ」



リュックの中から、タオルを取り出して渡してくれた



「すみません…ありがとうございます」



濡れてるのに、理由を聞かないのは北浜さんの優しさなのかな。



「昼休み終わったら、保健室いけよ」



「っ、はい、」



背の高い北浜さんが少し屈んで目線を合わせて、見せるその温かい表情に言葉が詰まる



…ずるいなぁ。



私、フラれたのにこんなんじゃファンでいられないじゃん。



「…一般コース過ごしずれぇだろ。応用室で昼飯食べろよ」



かと思えば目線を逸らしてそんなことをいう