甘の弱な君が好き【完】


まるで抱き合っているカップル状態


な、なんでこんなことに?



距離を取りたくても北浜さんの片手は私の頭で、もう片方の手は腰に巻き付いていて身動きが取れない。



ドキドキ鳴る心臓の音が、どっちのものなのかわからないまま



「えー、何あのカップルイチャイチャしてるー」


「やばいねぇ」


「ちょ早く行こうっ、」




案外あっさり通りすぎた一年生3人組



…よかった、バレなかった



そんな安心も束の間、


いやいやいや、この状況何!?



「こっち」



すっと離れたかと思えば、北浜さんは私の手を引っ張って芸能コースの渡り廊下を歩き応用室へ



「北浜さんっ、」



もちろん応用室には2人きり



黙り込んだ背中に名前を呼ぶと肩が上がった



手、全然離してくれない…




「なんか、嫌な予感がしたんだよ。」



…エスパーみたい。