甘の弱な君が好き【完】


その綺麗な顔を今にも泣き出しそうなほど歪ませて、近づいてくる。


なんでこんなところに…



「てめぇは昨日から何してんだよ!しらねぇ土地で携帯も持たずに出歩くなよ!」



かと思えば、般若みたいな形相で怒鳴られてびくっと肩が上がる。



「…じゃあほっておいてくださいよ!」



ずっと真白ちゃんとべったりだったくせに、なんで私に中途半端に関わるのかわからない。


私なんて、どうでもいいはずなのに。



苦しい。辛い。



ありがとうすら言えない余裕のない自分が嫌いだ。



純粋に助けにきてくれただけなのに。



「はぁ?」


眉間に深く刻まれる皺



「真白ちゃんに鼻の下伸ばしてたくせに!」



「何言ってんだよ」



「私のことなんて気にせずに、ずっとイチャイチャしてればいいじゃないですか!」



飛び出してくるのは、止めどない嫉妬の言葉たち