甘の弱な君が好き【完】


その瞬間、



「あつっ、」


藍が手持ち花火を持っていないのに、ぼーとして火の中に手を当てた



「藍ちゃん!?」



「大丈夫!?」



「バカ、何してんだよ…!」



咄嗟に藍の手を握って見ると赤くなってるのが分かった。


「っ、」


一気に心配してみんなが近寄ってくるけど、『大丈夫』なんて、下手に笑う。


こいつ、こんな時に気使ってんじゃねぇよ



「だ、大丈夫ですから」



困ったように遠慮したような表情をして、そう訴えかけてくる。



「赤くなってるじゃねぇか」



…大丈夫なわけねぇだろ。



「っ、放っておいてください」



「何言ってんだよ、冷やしに行くぞ」



早く冷やさないとひどくなるだろ。


そのまま藍の手を握り直して、別荘へ連れて行こうと歩こうとすると、



「本当にいいですから…!」



真っ赤な顔して、そう訴えて、



「っ、1人で行きます」



強引に俺の手を振り解き、1人でスタスタ歩いていく。



「あっ、おい!」


…なんだ、あいつ。


もしかして俺のこと避けてるのか?