甘の弱な君が好き【完】


北浜さんに見えないよう隠していたプレゼントを、背中でぎゅうっと無意識に握った。


『橙真くんのこと取らないでね?』脳内にこだまする真白ちゃんの声。




見せつけられた格差。



…渡せないよ。



「…プレゼント買うの、忘れちゃいました」



俯いて、北浜さんの顔が見れないや…



「え、でも藍ちゃん…」



リュックのプレゼントを用意していたことを知っていた黄子ちゃんが思わず声を出すが、私の顔を察して言いかけた言葉を飲み込んでくれた。



「んだよ、パシリのくせに」



いつも通り意地悪そうに笑う北浜さん


少し残念そうに、揶揄ってるだけだってわかるその言葉が、さけに胸に刺さる


「…すみません」



力なくそう言った私に、ちょっと驚いたような顔をした北浜さん


きっといつもみたいに言い返してくると思ったんだろう。


ただただ静かに俯き続ける私に、違和感を覚えた様子だった。


目が合わせられない。



真白ちゃんに私が好きだってことがバレたらどうしよう。