甘の弱な君が好き【完】


「久しぶりだな」


やたら柔らかい笑顔を向ける北浜さん


…女の子と絡むなんて、普段は嫌がるくせに。


この子の腕は振り払わないんだ。デレデレしちゃってさ。



痛む胸、無性に泣きそうになるのを堪える



「もっと真白に会いにきてよ!すっかり大スターなんだから」


「わりぃ、わりぃ」


「寂しかったんだからね!人気になる前は夏休みはずっとこっちにいたのに」


私たちもいるのに、この子には北浜さんしか見えてないんじゃないかと思うくらいべったり。


言われなくてもひしひしと伝わってくる好意



「今年も強烈だな」


車を駐車して降りて来た関目さんが引き気味にそういう。



「あの人もモデルさんか何かですか?」



「あ、いや橙真の幼馴染。橙真は昔からよくここに来てたから、仲良いみたい」


私の問いかけに樟葉さんが小さな声で教えてくれる


そっか、小さな頃から長期休みはここへ来てたんだね。