「別荘…!」


ドーンと海辺に構える、白くて大きな別荘。


これ何部屋あるんだろう。



…それにしても、こんなイケメンたちと一泊二日…緊張する。



「お前、一泊なのになんでそんな大荷物なわけ?」


北浜さんが私の引いているキャリーケースを指差す


「へ?!そ、そうですか?」



「そうだろ。…変なの」



「なっ、失礼な!!」



「ま、いつも変か」




安定の悪態をついて、私の横を通り過ぎていった。


…よかった。バレてないよね?


確かに一泊なのにキャリーケースなんて何を持って来たんだって感じだよね。


実は今日は北浜さんの誕生日で、みんなでサプライズで誕生日パーティーを開く予定なの


みんな各々プレゼントを用意して、関目さんはケーキを用意してくれた。


そして私からプレゼントする予定なのは、あの日、買えなかったリュック。



だから私は大荷物なのだ。