「…ごめんなさい」



「俺が聞いてるのは青といて楽しかったか、なんだけど」



どうやら気になるのはそこらしい。



なんか、北浜さんおかしいよ。



昨日はあんなに優しかったのに。



「へ、…ま、まぁ」



その勢いに押されて、曖昧な返事しかできない。


こんなにもかっこよくて、好きな人が目の前にいるこの状況に頭がついていかない。



「良かったな。告白されたみたいで」



また苦しそうに紡いだその言葉、



「せ、青くんから聞いたんですか!?」



青くん!なんで私の気持ち知っておきながら、そんな意地悪なことするの…




「あいつは青くんで、俺は北浜さん、ね」



もう何も分からない。何がそんなに気に入らないのか。



「……どうしちゃったんですか?」




「うっせぇ」




「な、なんでそんなイライラしてるんですか?」




「……別にイライラなんてしてねぇよ」




そう言って、ふらふらと離れていっていつもの定位置へ座る北浜さん



…明らかにイライラしてたのに。苦し紛れの言い訳すぎる。



「おい、早く食うぞ。」



そしてこの通常運転である。



なんなんだったんだろう…