甘の弱な君が好き【完】


…こいつにはちゃんと、感謝しないとな。


熱愛じゃないとはいえ危うく週刊誌にすっぱ抜かれることになるところだった。おじいちゃんおばあちゃんしかいない、人通りの少ない下町を選んだはずだったのに。



もし、藍が気づかなければ大変なことになってた。



「じゃあ、帰りましょう!」


私あっちなので、なんてあっさりいうから、



「え、帰るのか?」



思わず呼び止めてしまった。


まだ会って数分なのに、なんて思ってしまう。



あれ…俺、何考えてんだ?眠たすぎてついに心までおかしくなったのか。



「はい。お店閉まってますよね…?」



…ああ、そうだ今日はリュックを買うはずだったんだ。


確かにもうアパレル系のお店は全部閉まってる時間。これから高校生2人が何かすることもない。