今思えば… この時、歯車は壊れいった… ────────… 日に日に弱って行く母… 声をかけても振り向きもしない。そんな状態が何ヵ月も続いた。 まだ幼かった俺には母の態度が大分堪えていた… 『お母さん……』 話しかけても反応の無い母… 俺涙を流すのをためらった。 "お母さんも辛いんだから…" そう思うと、泣いて母に駆け寄ることができなかった… この時…なんでそうしなかったのか、 まだ幼い俺が遠慮しなければ 明日は少し変わっていたかもしれないのに…