図書室の姫






『え………?』



『さっき…病院から電話があって、

道路に飛び出してきた女の子を避けようとして…

電柱にぶつかっちゃって……

即死だったんだって…』



母は涙を流しながら淡々と事故のことを話していた。


『う…嘘だ…嘘だ!!嘘だ!!


なんで…そんなこと言うの!?お父さんが死ぬわけ無いよ!!ねぇ…なんで』


『死んじゃったんだよ!!…




もう…会えない…ん…だよ…』






『ぅああぁぁっっ………』





その日、優しかった大好きな父が死んだ…