「…ふぃーっ・・やっと着いた・ね♪」


ハァハァと息を切らしながら、あたし達は顔を見合わせて笑った。


結局、あれからあたし達は学校までずっと走って来たんだ。


清々しい四月の爽やかな風を感じながら―・・・。


やっぱり、朝から走って来るのは疲れたけど、何だか気持ちがいい。


あたし達は、今度はゆっくりお喋りしながら入学したばかりの高校の校門をくぐり、教室へと向かう。


教室に着き、自分の席でくつろいでいた時_


あたしは後ろからバシッと頭を軽く叩(はた)かれた。



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