あたしと朱美は、家のある方向が逆なので、帰りは全く反対になってしまう。 だから、校門の前で別れなきゃいけない。 「…ここでバイバイだねっ麻里華!帰り、気をつけてね!!じゃあね〜また明日♪」 そう言って手を振り、背中を向け去って行こうとする朱美。 「…う、うん・・バイバイー朱美」 あたしも、それだけ言って帰ろうと、足を一歩踏み出した。 .