なると楽しみの方が勝つのか、さっきから

ずっとニコニコしている。

「それにしても、マシオが寝坊してくる

なんてね〜」

「……うっ、ごめんなさい」

宗さんがマシオさんの方を向いて、

私達も自然とマシオさんに目が行く。

当人はとても気まずそうに肩を縮こませて

いて、これから何万人もの人の前に立つ

人だとは到底思えない。

「ま、まあまあ、それで言うと優吾さんも

アウトですし……」