「そうだぞ、俺らがお前のこといらないなんて———」

「でも頼りないって思ってるんでしょ⁉︎責任感が強すぎるって思ってるんでしょ⁉︎」

膝の上で拳を握りしめてそう叫ぶ宗さん。

その迫力に圧倒されて、誰も口を開かない。

「俺……リーダーなのに……リオンが頑張りすぎて、倒れちゃうって、分かってたのに……」

“何もできない“

“リーダーに相応しくない“

“ごめんね、俺のことは一旦活動休止ってことにしとく“

あらかじめ用意されていた原稿を読んでいるかのようにスラスラと言葉を続けた

宗さんは、最後にその言葉だけを残して店を去っていった。