おぼつかなくて、準備の応援係になってもらった。

カランカラン———

「お待たせ……もうみんな揃ってたんだ」

「ま、まあな」

「ちょっといつもより早く目が覚めて……」

あはは……流石に昨日からずっとお店にいたなんて言えないよね……。

「ささっ、宗はここに座って〜」

「え、うん」

リオンナイスっ!

リオンが宗さんをサラッと誕生日席に連れて行ってくれて、第一関門を突破できた。

次は電気を暗くして———。

「あのさっ!」

工程を確認しながら私が動こうとすると、宗さんの大きな声で動きが止まる。

「……みんなはさ、俺のこと……いらないと思ってる……?」

……え?

「何言ってるの、宗」