「そうだね〜。みんな、お疲れサマー」

マンガを片手にふらふらと近寄ってきたリオンも、会話に加わる。

「そうだね〜ってお前……お前はマンガ読んでただけだろ?」

「いやいや、それが大事だったりするんだよ、優吾くん」

「はいはいそうですか」

「まあまあ、そろそろはじめようよ。宗ハッピーバースデーパーティーの準備」

そう、私たちが必死に宗さんを追い出そうとしていた理由はこれ。

明日、七月二日は宗さんの誕生日。

ライブの準備や、活動に人一倍力を注いでいるそうさんの誕生日を、

せっかく知り合ったのだから、盛大にお祝いしたいと思い、今年の誕生日は

どうやってお祝いしようかと考えていたメンバーたちと協力して

祝うことになった。

それに伴って、お母さんに許可をとってお店を二日間貸切にしてもらい、今に至る。

「俺はクラッカー買ってきたぜ」