朝、お店に降りて行くまで来ていたことに気が付かなかった。

もし一晩中ほったらかしにしてしまっていたのなら申し訳ない……。

「じ、実は、あの後すぐには抜けられなくて……くるのが早朝になっちゃった

んだよね……あはは……」

あ、怪しい……。

明らかに何かを隠している様子で笑う宗さん。

でも、追求するのは失礼な感じがして、やめておいた。

「さぁて、一日休みもらっちゃったわけだし、溜めてたマンガでも読もうかな」

リュックからリオンが取り出したマンガの山を見つけて、私は喉からひぇ……

と声が絞りでる。

「わざわざ家に帰ったと思ったら、それを取りに行ってたの?」

飾り付けに使えるものとかだけで良かったんだけど……。

まあいいか。

「うん!いいでしょ?澪も読む?」

「え、遠慮しとこうかな……」

「えぇ〜、そう?」

そう言いながらも、もうすでにマンガの世界に入り込んでいるリオンは置いておいて、