そんなリオンを、いつしか私は———。

あれ?

その先に辿り着く前に、私はリオンに違和感を感じる。

……顔が、少し赤い……?

恐る恐る額に手を当てると、明らかに熱が出ているだろうとわかるくらい熱かった。

よくよく見てみると、熱でうなされているのか、眉間に皺もよっている。

大変!

急いで体温計を持ってきて、熱を測ると四十度もの熱があった。

「リ、リオン、二階に運ぶねっ!」

私の部屋……でいいかな?

え、いいのかな……?

そんな疑問が頭をよぎったけど、背中に感じるりおんの呼吸が荒いのに気がついて、

頭を振る。

今はそんなこと考えてる暇はないんだからっ!

              +  +  +

「……よしっ、こんな感じでいいのかな」