芸能人の行きつけの喫茶店 ~アイドルの話~

私がほとんど無理やりリオンをベッドに押し倒すと、やっぱり無理をしていたのか、すぐに眠ってしまった。

……起こすのは可哀想だし、お粥は後で温めて出せばいいか。

眠ったことで少し楽になったのか、さっきまでの苦しそうな表情が少し緩んでいて安心する。

よかった……あ、冷えピタ……今貼っても大丈夫かな……?

あっき起きていた時に貼ったら良かったと後悔しながらも、リオンの前髪をすくっておでこに貼る。

「……んっ」

すると冷たさに反応したのか、リオンが少し身を捩って目を開いてしまった。

「あ、ごめん!起こしちゃった?」

「……だいじょ、ぶ……」

「そっか……」

安心してリオンの頭を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を閉じた後、とんでもない発言をする。

「ん……いっしょに……ねよ?」

「……え?い、一緒に!?」

「ん……」

いや、ん……って言われても……。

リオンは小さい子に“おいで”とするように、私に向かって腕を広げている。

ど、どうしよう……こういう時ってどうするのがベストなんだろう……。

私の代わりに人形でもいれてみる……?

あ、でも私そんなに大きな人形持ってない……。

「ん……はやく……」

「え?……わっ!」

「んふふ……」

「ちょ、ちょっとっ、リオン⁉︎」

痺れを切らしたリオンに腕を引っ張られ、すっぽりとリオンの腕の中にはまった。

「みお、いい匂いがする……」

「……ひゃっ、リオン、くすぐったいっ」

それだけでも心臓がうるさいのに、さらにリオンが首筋に顔を埋めてきて変な声が出てしまう。

「んー……すーすー……」

ね、寝ちゃった……。

どうしよう……このままでいいのかな……?