結局――私が希春先輩を好きだと気づいた、その後。
もう涙は止まっているし、心も軽くなったから「会議室に戻っても大丈夫」と希春先輩に何とか伝えた。
だけど、先輩は不安そうな顔をして、
『顔が赤いし、体調が悪かったらいけないから保健室に行こう。送るから』
そう言ってくれた。
でも顔の赤い原因は分かったし、本当に大丈夫なことを伝えて、保健室に行くのは遠慮させてもらった。
すると――
『じゃあ、もう今日は帰ってね。資料は後日わたすね。気をつけてね!』
『……ふ』
あまりに心配してくれるから、なんだかおかしくて、つい笑っちゃった。
私の顔を見た希春先輩は体の力が抜けたのか、少し猫背になる。そのまま背中を丸めて、私と目線を合わせた。
そして「ちょっと安心した」と言って。また、私の頭を撫でた。
『 (頭触られてる! 嬉しいけど、恥ずかしい……) 』
「好き」と気づいてから、前より余計にドキドキするようになって……。
希春先輩の前だと、つい、息をするのを忘れてしまいそうになる。
だけど――先輩と笑い合ったのも、ここまで。
希春先輩は急に真面目な顔になって「莉子ちゃん」と、私から少し距離をとった。
そして向かい合って、真剣な顔で、
『またアイツに何かされたら、必ず俺に教えてね』
そんな事を、私に要求した。
もう涙は止まっているし、心も軽くなったから「会議室に戻っても大丈夫」と希春先輩に何とか伝えた。
だけど、先輩は不安そうな顔をして、
『顔が赤いし、体調が悪かったらいけないから保健室に行こう。送るから』
そう言ってくれた。
でも顔の赤い原因は分かったし、本当に大丈夫なことを伝えて、保健室に行くのは遠慮させてもらった。
すると――
『じゃあ、もう今日は帰ってね。資料は後日わたすね。気をつけてね!』
『……ふ』
あまりに心配してくれるから、なんだかおかしくて、つい笑っちゃった。
私の顔を見た希春先輩は体の力が抜けたのか、少し猫背になる。そのまま背中を丸めて、私と目線を合わせた。
そして「ちょっと安心した」と言って。また、私の頭を撫でた。
『 (頭触られてる! 嬉しいけど、恥ずかしい……) 』
「好き」と気づいてから、前より余計にドキドキするようになって……。
希春先輩の前だと、つい、息をするのを忘れてしまいそうになる。
だけど――先輩と笑い合ったのも、ここまで。
希春先輩は急に真面目な顔になって「莉子ちゃん」と、私から少し距離をとった。
そして向かい合って、真剣な顔で、
『またアイツに何かされたら、必ず俺に教えてね』
そんな事を、私に要求した。



