不器用な神野くんの一途な溺愛



『人形も、恋とかすんだな』


地獄に落とされた言葉だったけど、でも今は――神野くんにお礼が言いたい、かも。


「 (あの言葉のおかげで、自分の気持ちに気づくことが出来た。

あの言葉のせいで泣いちゃったけど、こうやって、希春先輩と二人きりでいられる……) 」


あぁ、そっか。なんだ。
恋って、そうなんだね。


「 (自分に恋は無理だって分かっているのに、自分自身を止められなくなる。

それを、きっと恋って呼ぶんだ) 」


気づいたら、もう恋は始まっていて、自分じゃどうにも出来なくて、この先きっとツラい事もあって……。

でも、

心があたたかくなる気持ちが忘れられなくて、もっと、もっともっとって頑張りたくなるのかな。


「 (私も前を向いて、変わっていけるのかな。辛いことがあっても、頑張れるのかな?

ううん……違う) 」


頑張れるかな、じゃなくて、

頑張るんだ。


「 (私、この恋を……頑張ってみたい) 」


心から、そう思えた。