不器用な神野くんの一途な溺愛

「まだ高校に入学する前の時……入学式の、二週間前だったかな。高校から、電話がかかって……新入生代表の挨拶をしてほしいって、頼まれたの」

「!」



ビックリした。まさか本人からその話が出るとは思わなかったからな。

いや、でも、なんでだ?さっき「神野くんに悪い」って言ったってことは、俺が代わりに挨拶をしたって知ってるってことだよな?

なんでだ?小野宮は知らないはずだろ?



「(まさか、誰かがしゃべった……?)」



とっさに、さっき小野宮が言ったことを思い出す。



『神野くんに、すごく失礼な事だって……この前、気づかされたの』



この前――ってことは、誰かがこの前、小野宮に話しちまったんだ。

俺が代わりに挨拶をしたってことを――