不器用な神野くんの一途な溺愛

「え、えぇ?」



「お前なぁ」と言って項垂れた神野くん。「天然、マジ心臓に悪ぃ」と独り言をつぶやいている……な、何かいけないことを言ったかな?


だけど心配する私をよそに、立ち直ったらしい神野くんが、私の頭にポンと手を置く。そして笑ってこう言った。



「俺の彼女なんだから、当たり前だろ。何でも話しかけてこい」

「う、うんっ!」

「でも、小野宮は不用意に俺以外の男子に笑うんじゃねーぞ」

「へ?」

「何人の隠れファンがお前についてると思ってんだよ」

「ふぁ、ファン……?」



そんな話きいたことないし、第一、いるわけない。

私はタカをくくって「そんな人いないよ」と笑った瞬間、



コンコン


部屋のノックが響いた。