「お前のそういうところ、ズリィんだよ……」
「え、なんのこ……んっ」
私に話す隙は与えず、神野くんは、また自分の心をぶつけてくる。
「好きだ……好きだよ、小野宮」
「~っ」
キスの嵐を受けながら、そんな嬉しい言葉まで聞こえてきて……幸せで、どうにかなりそうだった。
だけど溶けそうな頭の中で、さっき一階で話していた単語を思い出す。
王子様、告白、たくさんの子から――瞬間、胸が締め付けられるようになって、私は泣きながら、神野くんに尋ねる。
「神野くん……学校では、皆の王子様、だけど……二人で、いるときは、私だけの、神野くん、だよね……?」
「チッ……っ」
すると神野くんは舌打ちをして、私へのキスが激しくなる。



