不器用な神野くんの一途な溺愛



「あのね、私――神野くんのことが、好き……大好きなの」



口に出すと、今まで私の中にあった感情が、一気にあふれ出てきた。

涙が嗚咽に変わって、私は神野くんから手を離して、自分の顔を覆う。

そんな私を、神野くんはまるでガラスでも触っているかのような優しい手つきで、私の頭を撫でた。

そして、クスッと笑った声が聞こえ――



「やっと素直になったな、小野宮」

「え……っ」

「ずっと待ってた。お前の口から、好きって言われんのを」

「~っ」



神野くんは頭を撫でながら、私の手をゆっくりと動かして、私の目を見る。

そして「ごめん、知ってた」と何に対してか分からない謝罪を、私にした。