不器用な神野くんの一途な溺愛

掠れた切なそうな声色に、思わず私の目から涙が出てきた。

本当だ、そうだよね。私、神野くんを散々待たせちゃった……。



「か、神野くん……私、ずっと、聞いてほしくて……っ」

「うん、なんだよ」



今度は私の首にキスを落としながら、神野くんは私の言葉を待った。

頬にあたる神野くんの髪の毛が思ったよりも柔らかくて、なんだか急に愛おしくなって……神野くんの頭を、体を、ギュっと抱きしめる。

それに対し、神野くんは抵抗しなかった。ただ黙って、されるがままに私に抱きしめられていた。



「(今なら、言える……っ)」



神野くんの顔が見えない――今が、きっとその時なんだ。

意を決して口を開く。「あのね」神野くんがピクッと反応したのが分かった。