不器用な神野くんの一途な溺愛

おそるおそる目を開けて、神野くんを見る。すると、目をつむってると思っていた神野くんと、バッチリ目が合ってしまった。



「っ!?」



なるようになれとは思ったけど、この状況はあまりにも恥ずかしい。恥ずかしくて、急いで離れて距離を取ろうとする。

だけど――



「足りねぇよ」



そのまま神野くんに押し倒されて、またキスをされた。今度は、前のキスみたいに当たるだけじゃない、まるで食べられるようなキスだった。



「あ、ま、待って……っ」



キスの合間をぬって喋ると、神野くんがやっと口を離してくれた。私の体に覆いかぶさったまま、態勢は変えないまま。

そして「待って」という私の言葉に、眉を下げて、そして、切ない声でこう言った。



「もうさんざん待ったよ、俺は」

「っ!」