不器用な神野くんの一途な溺愛

予想を遥かに上回る予想に、聞いたお母さん本人も私も、そしてお茶を飲んでいたおばあちゃんでさえ驚いて嫌な顔をした。

お母さんは開いた口がふさがらないのか、しばらく固まっている。


私もビックリしてしまって……と同時に、やっぱりそんなけモテてたんだ、という、モヤモヤした気持ちが生まれて……。



「(神野くんを好きになる子がそんなにいるなんて……嫌、だな……)」



途端に料理が口に入らなくなった。こんなに美味しい料理なのに、一気に食欲がなくなっちゃった……。

そんな私をチラリと見た神野くん。箸をおいた私の手を、テーブルの下で握る。



「っ!?」



それは、皆からは見えない、秘密の事――



「(も、もしも皆にバレたら……っ)」



焦る私とは反対に、神野くんは力強く握ったまま放そうとしない。私は何とかごまかそうと、握られていない手で箸を持ち必死に食べ続けた。

だけど――