不器用な神野くんの一途な溺愛


「お母さんはお綺麗ですから、さぞ男性に言い寄られたんじゃないですか?」

「え~そんな事ないわよぉ。でも一番モテたころ、五人の人に同じ時期に言い寄られたことがあって……若いっていいわよねぇ~。でも神野くんの足元にも及ばないわよね。

ちょっとでいいから教えてくれない?何人の人に告白されたの?」

「も、もう、お母さん……っ」


恥ずかしいからやめてよ、と制止する私をよそに、今まで謙遜たっぷりだった神野くんが急に考え出して、指で数字を作った。

それは――「5」。



「これくらいだった気が……いや、どうだったかな」



するとお母さんが「五人?最近の女の子は消極的なのねぇ」と頬に手を添える。申し訳なさそうに笑ったのは、神野くんだ。



「いえ、五十人くらいかなって」

「ご、五十人!?」