「あ、あり、ありが、とう……っ」
恥ずかしいのは、私一人だけ。
あ、あとで覚えててよね、みんな……っ。
神野くんも……!
しばらくして全ての準備が整って、お昼ご飯を食べ始める。
神野くんは嫌いな物がないのか、パクパクと食べていた。
だけど、すごくお上品だ。背筋はシャンと伸びて、お箸の使い方も、コップで水を飲むその所作までもが、全て型どおりで綺麗に見える。
そんな神野くんを見てたまらず声を出したのは、お母さんだった。
「はぁ~神野くんって、本当に王子様みたいな人よねぇ……」
神野くんは、眉を下げて否定した。



