不器用な神野くんの一途な溺愛

「あ、あぶな、いよ、神野くん……」

「うん、ごめん」

「(うん、ごめん?

あの神野くんが素直に謝った……!?)」



なんだか夢でも見ているかのような、変な気分になる。

いつもの神野くんじゃないの、調子狂うなぁ……。

ワンピースがシワにならないように座り直すおす。もう自分の部屋に帰るのは諦めよう……。

そう思っていたときだった。



「うん。やっぱりそのワンピース、よく似合う」

「っ!」



恥ずかしげもなく、スラスラと喋る神野くん。

ご飯をついでいたお母さんも、眼鏡をはずそうとしたおばあちゃんも、私たちを見てニヤニヤと笑っている。