不器用な神野くんの一途な溺愛



「どんな顔して、会えばいいんだろう……っ」



脱いだエプロンに顔を押し付けていると、下から「莉子ー!」とお母さんが私を呼ぶ声が聞こえる。

そうだ、行かなきゃ!


だけど――



「ふ、服……何を着よう……っ?」



あ~もう、おばあちゃん、後で一言だけ文句を言うからね……!!


結局、上下セパレートの服を選ぶ時間はなかったから、一枚で決まるワンピースを着て下に降りる。このワンピースもフワフワしてるけど、でもさっきのエプロンよりは百倍マシだと思う……!



「お、お待たせ、しました……」

「もう~莉子遅いわよ。神野くんを放っておいて……あら、可愛いワンピースじゃない。ねえ、神野くん?」

「(え)」